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 ” 共に歩む人 ” について

2005年10月、

祖父 三代目中村鴈治郎 (故・四世 坂田藤十郎)、最後の舞台

歌舞伎座にて「河庄」が上演された時、

“  西 田 政 明  ” くんは、

父 中村翫雀 (現・四代目中村鴈治郎)のもとに弟子入りし、

僕の前に現れました。

 

壱太郎 15歳、西田くん 18歳。

初対面の互いの印象は・・・・・^^

 

どれだけの時間を共に過ごしたことだろう、

たぶん、僕の大学卒業以降は、

家族以上に共有時間を過ごしているはずだ。

 

時には、坊ちゃん と お弟子さん の関係を飛び越えて、

遊ぶこともあり、飲み語り、言い合うこともあり、

思い出はたくさん。

 

細かに書いていくと、朝になりそうなので!!

一気に飛びますが!!

2017年名題適任証取得。

 

入門より17年、

遂に、2022年7月 大阪松竹座「 七 月 大 歌 舞 伎 」、

翫政くんの地元 大阪にて 「名題昇進披露」が行われます。

※ [昼の部] 「浮かれ心中」  与 七

※ [夜の部] 「祇園恋づくし」  使いの者 清助

 

初日を前にして、様々な思い出が蘇り、ちょっと綴りたくなりました。

でも思い返すと・・・・・

書けないことが過半数 (笑)

 

本当にたくさんの舞台を裏で支えてくれて、

特に近年では、

「八犬伝(毛野)」、「弥生の花浅草祭」、「毛谷村」、「帯屋」、

「鷺娘」、「矢口渡」、「滝の白糸」、「お染の七役」、「金閣寺」

舞台の無事と向上を目指して共に闘い、整えてくれました。

まだまだたくさんありますが!!

 

上方の言葉についての手助けも心強く、

今月も手助けをしてくれています!

 

がっつりの共演は、

「毛谷村」、「システィーナ歌舞伎」がパッと!浮かびます!

これからは、どんどん増えていくと思います!

 

なんだか良いことばっかり書いていますが^^・・・・・

「ちゃんぽん事件」については、

またいつか話すことにしましょう^^

 

何はともあれ、明日より始まります、

中村翫政の “名題”  歌舞伎俳優としての今後をお見守りいただき、

さらに高みを目指せますよう!

ご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます!

 

これからも、

共に果てなき道を駆けてまいりたき所存です!

 

 

 

 

 

 

 

秀太郎のおじさま と 桜丸

 

5月もあっという間だった・・・・・

・ 大宮のRaiBoC Hall の柿落とし、

・ 猿之助のお兄さんと「二人を観る会」、

・「ART歌舞伎 Music Live in Tokyo 2022」

一期一会の舞台。

喜びとともに単発公演の大変さも強く感じながら、

植物を毎朝観察する日課が増え、

1日1日を過ごしておりました。

あ!また読みたい本を積んでいる山が減っていない・・・・・

 

 

5月23日、秀太郎のおじさまの御命日でした。

お亡くなりになられて1年。

たくさんのお習いしたことを振り返ったり、

お稽古いただいた時の音源などを聞き返したり、

改めて「もうお習いできないのか」と思うと、

また悲しみが溢れ、心細くなりました。

 

そんな中、思いもよらぬ巡り合わせが!

2020年3月、幻となり消え去った、明治座での「車引」。

その時と同じ、梅王丸・巳之助のお兄さん  桜丸・壱太郎 にて

来月6月、歌舞伎座で上演することとなりました!

「いつか必ず、やりたい!」と思っていた念願がここで実現する。

 

そして、

松緑のお兄さん、猿之助のお兄さん とも、

一つの舞台で共演させていただける!

 

さらに、

このお役は、僕がしっかりとお稽古をしていただき、

秀太郎のおじさまにお習いした最後のお役です。

上方の思い、雰囲気、空気を醸し出せるよう!

 

色々なことがある。

悲しんだり、気落ちして下を向いている場合じゃない!

後ろ向きではなく前向きに生きなきゃ!

よし!やるぞ!そう思い直しました。

 

嬉しきことが重なり合い、

来月は歌舞伎座の舞台へ出演します。

大切に懸命に勤めてまいります。

 

珍しき立役の姿、

そして、思い深き桜丸のお役を、

一人でも多くの方にご覧いただけましたら幸いです!

皆様のお力での拡散、お声かけも含めて!

ご観劇お待ちしております!

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

↓↓

◇ 2022年6月2日(木) ~ 6月27日(月)  東京 歌舞伎座
    『  六 月 大 歌 舞 伎   』   [第一部]   11:00-  
  
  「  菅 原 伝 授 手 習 鑑  」    桜 丸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「娘道成寺」の歌詞 (「徳穂・徳陽の會」リサイタルver.)

「娘道成寺」

 

花のほかには松ばかり 花のほかには松ばかり 暮れ染めて鐘や響くらん

鐘に怨みは数々ござる 初夜の鐘をつく時は 諸行無常と響くなり

後夜の鐘をつく時は 是生滅法と響くなり

晨朝(じんじょう)の響きは 生滅滅巳 入相は寂滅為楽と響くなり 

聞いて驚く人もなし

我も五障の雲晴れて 真如の月を眺め明かさん

 

言わず語らぬ我が心 乱れし髪の乱るるも

つれないは ただ移り気な どうでも男は悪性者(あくしょうもの)

都育ちは蓮葉な ものじゃえ

 

恋の分里 武士も道具を伏編笠で 張りと意気地の吉原

花の都は歌でやわらぐ敷島原に

勤めする身は誰と伏見の墨染

煩悩菩堤の撞木町より 難波四筋に通い木辻に

禿立ちから室の早咲きそれがほんに色ぢゃ

ひい ふう みい よう 夜露 雪の日

下の関路も 共に此の身を 馴染重ねて 仲は丸山 ただ丸かれと

思い染めたが縁じゃえ

 

恋の手習いつい見習いて 

誰れに見しょとて 紅鉄漿(べにかね)つきょうぞ

みんな主への心中立て おお嬉し おお嬉し

末はこうじゃにな そうなる迄は とんと言わずに 済まそぞえと

誓紙さえ偽りか 嘘か誠か どうもならぬほど逢いに来た

ふっつり悋気 せまいぞと たしなんで見ても 情なや

女子には何がなる

殿御殿御の 気が知れぬ 気が知れぬ

悪性な 悪性な 気が知れぬ

恨み恨みて かこち泣き

露を含みし桜花 さわらば落ちん風情なり

 

おもしろの四季の眺めや 三国一の富士の山 

雪かと見れば 花の吹雪か吉野山

散り来る 散り来る 嵐山

朝日 山々を見渡せば 歌の中山 石山の

末の松山いつか大江山

生野の道の遠けれど 恋路に通う浅間山

一と夜の情け有馬山

いなせの言の葉 あすか木曽山 待乳山

我が三上山 祈り北山 稲荷

 

園に色よく 咲初めて 紅をさすが品よくなりよく

ああ 姿優しや しおらしや

さっさそうじゃいな そうじゃいな

皐月五月雨  

早乙女 早乙女 田植唄

早乙女 早乙女 田植唄

裾や袂を濡らした さっさ

 

花の姿の乱れ髪 思えば思えば恨めしやとて

竜頭に手を掛け飛ぶよと見えしが

引きかついでぞ失せにける