吾妻流再興90周年記念
初代吾妻徳穂27回忌迫善
吾妻会令和5年5月28日(日) 国立劇場大劇場詳しくみる

90年の歴史を語り継ぐ吾妻流の第一歩

　皆々様におかせられましては益々ご清祥にお過ごしのことと存じます。
初代吾妻徳穂が昭和8年(1933) に吾妻流を再興致しまして本年を以って90年、初代の27回忌を迎えるにあたり宗家徳穂・家元徳陽をはじめ⾨弟⼀同による吾妻会を、5⽉28⽇に国⽴⼤劇場にて開催させていただきます運びと相成りました。 2014年以来約10年ぶりとなる流儀の会の中⼼演⽬をこれまでのおさらい形式とは異なり、装いも新たに、公演名も「アヅマカブキ2023」と題し吾妻流主催の企画公演として執り⾏います。初代徳穂が1950年代に世界を巡り公演を⾏ってきた「アヅマカブキ」は、現在それを実際に⾒たことのある⽅は少なく、バックステージの映像資料や写真公演プログラムなどわずかな資料が残されているのみです。それらの資料や先⼈の⽅々からの話を基に、現在、吾妻流に残り伝わる特有の舞踊作品を織り込み、『〜恋し、愛し、儚し〜』を新たなテーマに、現代に⽣きる「アヅマカブキ」を創り出します。

構成・演出は家元徳陽が勤め、宗家徳穂が全体を監修いたします。流儀⼀⼈⼀⼈の⼒を⼀つに集約し、90年の歴史を語り継ぐ、そして先代宗家が⽬指していた、「⽇本舞踊の興⾏化」の第⼀歩となる公演を創り上げたく思います。

また、特別出演といたしまして、藤間流御家元藤間勘右衞⾨様、宗家藤間流御宗家藤間勘⼗郎様坂東流御家元坂東⺒之助様にご出演いただけますこと、有り難き幸せにございます。

おこと多い中とは存じますが何卒ご来場お運びいただきますようお願い申し上げます。

三世宗家吾妻徳穂
七代目家元吾妻徳陽

吾妻徳穂吾妻流三世宗家

吾妻流三代宗家。
二歳から祖母・初世吾妻徳穂の薫陶を受け、二十歳で六代目家元を継承。
昭和54年第1回『徳彌と花たちばな会』(第9回より徳彌の会)を開催する。
以降、第18回『徳彌の会』に至る。
『鐘の岬』『隅田川』『長恨歌鈔』『赤猪子』などを手がける。
平成26年二代目徳穂を襲名し、三代宗家となる。
令和3年初めて宗家・家元、親子主催による『徳穂・徳陽の會』を開催。
令和5年『吾妻流再興90周年記念・初代吾妻徳穂27回忌追善吾妻会』〜アヅマカブキ2023〜では監修を勤める。
日本芸術院賞、紫綬褒章、平成13年度文化庁芸術祭大賞、平成15年度芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞・受章。

吾妻徳陽吾妻流七代目家元

吾妻流七代目家元。歌舞伎俳優・中村壱太郎。
平成26年吾妻徳陽を襲名し、七代目家元となる。
徳陽の名で『色彩間苅豆』かさね『娘道成寺』『蝶の道行』小槙などを勤める。令和3年初めて宗家・家元、親子主催による『徳穂・徳陽の會』を開催。
令和5年『吾妻流再興90周年記念・初代吾妻徳穂27回忌追善吾妻会』〜アヅマカブキ2023〜では構成・演出を勤める。
平成24年度芸術祭新人賞、第40回松尾芸能賞演劇部門新人賞などを受賞。