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鏡花と新派と共に生きた弥生、そして 二人の ” 太夫 “

 

毎日、工夫をした。

その場で生まれる空気を掴むのに必死だった。

まだだ、まだだ!!と思って、

考えすぎてはいけないと思いながらも、作品を何度も見返し、

没頭した・・・・・ 本当に没頭した。

 

なんて素敵な作品に出会えたんだろうか!

まさに答えのない芝居。

写実でファンタジーな美しき世界。

玉三郎のおじさまに感謝し、

泉鏡花 そして 新派との出会いにありがとう。

 

この現実に起きたことを夢で終わらせないよう、

これからも役者人生、駆け抜けるしかない!

 

夢のような舞台だったとは言いたくない。

また次なる夢が現実となるためにも、栄光を求め続ける。

 

さすがに余韻は引きずった、

でも、また大きな2役が僕を翌日から待ち構えていた。

「 大磯の虎 」 そして 「 夕 霧 」

4月のお役は、2つとも 傾城 ・ 遊女 の役である。

 

特に夕霧は、これまでに幸せなことに何度か演じているが、

出がとても大事だとの祖父からの教えが何度演じても身に染みる。

今回は初めて清元で踊ることが出来るのも嬉しい!!

そして何と言っても!

幸四郎のお兄さんとご一緒できる幸せ^^

1日1日を大切に、また新たなる挑戦が始まる。

↓↓

「  柿葺落四月大歌舞伎 」  名古屋 御園座

   [ 昼の部 ]  「  寿 曽 我 対 面 」 大磯の虎

   [ 夜の部 ]  夕霧伊左衛門「  廓 文 章  – 吉田屋 – 」 扇屋夕霧

 

 

 

 

 

 

 

 

白というのも色のうち

 

ホームページの更新をサボっていてごめんなさい。

別にサボっていたつもりはなかったのだけれど、

知らぬ間に月日は流れ、時間がないと思いたくないけれど時間がない。

 

いよいよ、

これまでの人生で最大の大舞台が近づいてきた。

歌舞伎座「 滝の白糸 」

 

原作は泉鏡花義血侠血

時代は、明治の中頃

水芸という今で言うマジックショーのようなものを生業としている一座の、太夫・座長である「 滝の白糸 」という 24才の女性 が主人公。

 

舞台は小説の途中から始まる。

その前をちょっと解説^^

 

原作にも七月八日とあるから夏に始まる。

序幕の舞台が始まるまでに、どのような経過があったかというと・・・・・

これがとても簡単なことなのだけれど、

ちょっと言葉で説明するとややっこしい、、

時間ある時に下手くそな字で図解します!!

イラレもずっと触ってなくて怖いし、逆に時間がかかりそうですから (笑)

 

簡単に言うと、

侠(キャン)で意地っ張りな白糸が、相乗りの馬車の呼び込みの小僧のふっかけた「 俥より、安くて早いのは馬車だよ!! 」という宣伝言葉に乗せられて、一座のみんなは俥でいくという中、自分は相乗りの馬車に一人乗り込んだ。

その相乗りの馬車に同乗していたのが南京出刃打ちの一座。

そこからは 俥 VS 馬車 のレース開始!!

スタートが、高岡

ゴールは、 石動(イスルギ)

 

最初は馬車が勝っていた!!

しかし、途中で何回か休憩所を挟むうちに、俥の方はどんどんと人頭が増えていくのだから、馬車はたまったもんじゃない。馬車の方は、馬2匹だけで途中で変わることも増えることもないのだから限界を迎え、とうとう俥に抜かれてしまう。

すると白糸は「 始めに言ったのと約束が違うじゃないかと!! 」と休息していた馬車の馬丁(べっとう)さんに言い放つ。

途端にその馬丁さんは馬車から一頭の馬を解いて、それに白糸を横抱きにしてまたがり、駆け出した!!

馬は、瞬く間に俥を追い抜いて、一番乗りで石動に着いたのでした。

この馬丁さんこそ、他ならぬ、欣さんこと「 村越欣弥 」。

 

 

そして幕が開ける、第一幕 一場 「 石動茶屋 」。

ここからのあらすじは、

話されている言葉も日常会話に近いし、必ず分かるはず!!

 

不安の方はこちらをご参照ください^^

↓↓

< 青空文庫  泉鏡花 「義血侠血」>

 

 

泉鏡花の描く世界は、「女」がとても色濃く描かれている。

「 滝の白糸 」は、

まさに一人の女性の転換期から生涯である24才から27才を描いた作品である。

これほど熱く深い一目惚れはない。

でもそれが嘘にならず、貢ぎ・すべてを捧げるだけの思いを白糸は持っている。

それをどれだけ体現できるか。

女の様々な一面を滲ませなくては2時間のお芝居はもたないだろう。

 

わぁ、なんて大きな舞台なんだろうか。

自分で書いていても思う。

でも初日はもうそこまで来ている。

 

玉三郎のおじさまから昨日、本当に感動するお話を聞かせていただいた。

不安や怖さが、さぁ!!やろう!!という気持ちへすべて変わった。

いざ出陣。

 

 

オリンピック、

1つとしてゆっくり競技を見ることは出来なかったけれど、

ダイジェストや選手のドキュメンタリーを見ていたら自然と涙が出た。

なんでか分からない、でも意味をなくして意味をなす涙もある。

 

「延寿會」、

明日は松緑のお兄さん、尾上右近くんと「四季三番草」。

彼の踊りを尊敬し、共に興奮でき、大好きな仲間であるけんけんと踊れる至福のひと時。1日限りの舞台、大切に勤めたい。

 

 

ドクトルジバゴ、

「 やまない雨はない 」

そして

「 運命は自分で切り開くものだ 」

 

 

中村壱太郎、

新たな役者として1ページを2018年3月、幕開けしたいと思います。

 

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2018年3月3日 〜 3月27日  

歌舞伎座 夜 の 部  

泉鏡花 作  / 坂東玉三郎 演出

「 滝の白糸 」

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/558

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是非ご観劇にいらしてくださいませ!!

 

芝居は毎日変化し成長する生き物。

 

またどこかで思いを綴ります。

 

本日は blog のみにて m(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

システィーナ歌舞伎とは

 

昨日、

初日を迎えた「 GOEMON ロマネスク 」。

 

ひと月に一度のペースを心がけて更新しているHP、

先月は完全にお休みしてしまい、、

このタイミングに失礼いたします!!

 

「 GOEOMON ロマネスク 」、

かなり闘ってます^^

いろんな意味で( ^。^)/

 

今回は「 GOEOMON 」の外伝編のように描かれていますが、、

 

第3回のシスティーナ歌舞伎で「 GOEMON 」初演された時のことを、

未だに鮮明に覚えている。

 

フラメンコ??

歌舞伎じゃないの??

当時、20歳の僕に衝撃が走った。

 

今でこそ、システィーナ歌舞伎は回を重ね、

洋舞、サンバ、歌唱、キックボード、ターレー、バイクなどなど、

何でもありな感じで「 傾く 」を魅せる公演になってはきているが、

どんな状況でも、多分野を入れ込んでコラボする意味がそこにはあると、

信じてこれまで望んできた。

 

だからこそ得手不得手はありながらも、すべてに勢力を大いに注いだ。

 

そして迎えた8回目、

作品は「 GOEMON 」、「 ロマネスク 」と題しての外伝編である。

あの20歳の時と同じような興奮を覚えながらも、歳を重ね、ただ楽しんでいるだけではもういられない、新作を創る責任感を強く感じる。

 

難しいことをちょっと話してしまったけど、、

 

でもやっぱり、

久しぶりにシスティーナメンバーに会えるとやはり嬉しい!!

 

特に最初のGOEMONから僕を支えつづけ、

ダンサーさんたちをまとめてくれている、

チーフこと森野木乃香さんには、感謝と信頼しかない。

 

熱い思いを持っている人、

一つの作品へ一緒に向かっている人、

阿吽の呼吸が通じる人、

いろいろな関係性が生まれ、そしてそれが今のこのチームを作っているのだと思う。

 

ありがとう。という言葉をたくさん言いたくなる現場、

そして皆が支え合って、友情が生まれる現場だと思う。

 

システィーナで生まれた数々の作品が、

いつかまた再演されることを願う。

 

そして、あと4公演、「 GOEMON ロマネスク 」を駆け抜ける。