2022年の最後に
今年も変わらず、字の如く「師走」。
慌ただしい!最後の最後まで!
でも、とても充実していること、
未来に向けて目標があることに感謝!
たくさんの喜びを感じています。
まずは、
先にお詫びからm(_ _)m
10月末より12月上旬まで行っておりました、
歌舞伎舞踊『恋するシロクマ』のクラウドファンディング、
残念ながら目標達成とならず、公演を行うことができませんでした。
ご支援くださった方々、応援くださった皆様に申し訳なく、
お詫び申し上げます。
これまで手を出してこなかったクラウドファンディング。
改めて難しさに感じ入りました。
大好きな作品なので!!
『恋するシロクマ』の本体の動きもうかがいながら、
いつか何かしらの形になることを願っております!
さて、
もう終わってしまう、2022年。
1月、2月は立て続けに歌舞伎座でお金を取られ、川に落ち。
3月は「平成世代の忠臣蔵」、早野勘平に挑みます!
お才も新作舞踊も楽しみ!
その後も、新たなる作品とのご縁、創ることが沢山待っています!!
吾妻流での大きな会も控えており、
来年もあっという間に、大晦日を迎えそうだなと今から思っております^_^
さぁ!!
やり残したこと、来年やること、
整理してスッキリ年越しを迎えたいと思います^_^
今年もありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします!
あ!10月31日に更新した blog と photo も是非観てください^_^
エッセイ風に綴っております✨
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最果てジャーニー
今年の夏、
ふと日本の最果てを目指したくなった。
東西南北、どこにしようか・・・・・
そうだ!朝日が1番最初に見えるであろう、
最東端に行こう!
いざ決めて日本地図を開いた。
「納沙布岬」
北のはて・・・・・
決めたらいくしかない!
北海道は釧路空港へ飛び、花咲線で根室へ
根室に着き、海沿いを歩くと、そこは既に何か纏ったことのない空気と、
どこか物憂げな夕暮れの海が広がり、
カモメは冥界の神バクナワの遣いではないかと感じるほど不気味な色をしていた。
まだ知らぬ海を眺めると冒険心がザワザワする。
根室の宿から納沙布岬までの距離を測る。
20kmとほんの少し。
行ける!!すぐさま自転車を探す。
しかし、根室でレンタサイクルは観光センターでの日中のみ、明方は借りられず。
諦めかけていたら、無味乾燥な対応ながらもどこか優しさを帯びた声で駅員さんが教えてくれた。
「民宿なら借してくれるかもしれない」。
街中の中心地にあるその民宿は、
宿の前にママチャリ、クロス、マウンテンとたくさんのバイクが並んでおり、
交渉する前から、これはいける!と胸が高鳴った!
オーナーのおじさんは見ず知らずの僕を信じて、
名前と電話番号のみで自転車を次の日の午後まで貸してくださった。
ありがとうございます!
これで準備は整った!
納沙布の日の出は朝4時過ぎ。
マジックアワーを狙うなら3時から朝焼けに染まる空をこの眼でとらえたい。
よし!
出発時刻を2時とした。
夜は冷酒と珍しき深海魚を食べ、
この土地の味で深夜の小さな冒険に備える。
そして翌日の朝、
いや最早その日の深夜、
正確には翌日に入り2時間経ったところで、
最果てサイクリングは始まった。
昨日描いていた日の出など何のことやら、
一寸先は闇ならぬ、一寸先は霧、
信号と街灯の明かりは濃霧の中で淡くボヤけ、朝露がまつ毛に付着し視界に不規則な水玉模様を描き出す。
有明の月は厚き雲に覆われ、
トーチカ跡がより物々しい世界へと誘う。
ただひたすらにクロスバイクのペダルを押し込む。
道路沿いの草むらでは、大きなエゾジカが筋肉に満ちた足を活かして自転車を抜き去って行った。
どこかで大きな茶色い毛の動物を想像させる陰も見えたが、遭遇しなかったので良しとする。
登り降りの坂道、霧の向こうの煌めきを目指し、無我夢中に両足を回転させる。
歯舞漁港に着く頃にやっとゴールとの体感距離と体感時間に確かなる感覚が生まれた。
時計は3時を10分ほど過ぎていた。
順調なペース。
昆布漁船が沖へ向かうのを眺めながら一息。
造船所には数多の漁船が並び、そのいくつかは役目を終えて砂浜にあがっていた。
自らの知らない世界を目にして、雑踏の街並みで忙しく生きている自分を見つめる。
そしてまたペダルを押し込む。
到着した納沙布岬でも未だ天気は味方せず、
周りを見渡せば、湿気をこれでもかと目一杯に帯び、雲海の中にいるような錯覚に陥る。
向こうに幻想としてそびえる塔が見える。
突如として朝日が雲間より差し込んだ。
あの、
「雲のむこう、約束の場所」の世界のような。
2022年 夏
魂の浄化 & どこまでもダークサイド
映画でも有名な貞子が歌舞伎の世界へ入り、
日本の怪談話とコラボする Jホラー歌舞伎『日本怪談歌舞伎』!!
「時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)」
井戸という共通点を基に、
現代で生まれた貞子の呪いと、過去で生まれたお菊の怨念が融合する物語。
歌舞伎の「播州皿屋敷」の名場面を見せ場として据え置きながら、
新作歌舞伎ならではの早変わりあり!立ち回りあり!
スペクタクルな作品として怪談話が描かれます!
僕も お菊 を演じるにあたり、
ただただ怖い!というだけではなく、
耽美的な演じ方を探り、
妖艶なサスペンスドラマにできたらと思っております!
「怖いの苦手だから嫌!」という方も、
是非ドラマとしてのお菊という女性の生き様を、
観に来ていただけましたら嬉しいです!
稽古も始まり、「責め場」や諸々の演出についても、
今井豊茂さん、愛之助のお兄さん、翼さん、莟玉くんをはじめ、
みんなで話し合って創っていくの楽しい!!
ご期待ください^^
新たな作品の誕生に是非お立ち会いくださいませ(^。^)/
よろしくお願いいたします!!
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