2022/03/07
一の句 「 世の中の花は短き命にて、春は胡蝶の夢うつつ 何が恋やら情けやら 」
二の句 「 物に狂うか青柳も、風にまにまにもつれて解けて、糸の乱れの果てしなき」
三の句 「 雲さえ暗き雨催い、故郷の空はいずくぞと、ゆくてに迷う雁の声 」
揚句 「 しず心なく散りそめて、土に帰るか花の行く末 」
※『番町皿屋敷』第二場 番町青山家の場 “独吟” より
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