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「楠公」の歌詞 (「徳穂・徳陽の會」リサイタルver.)

いよいよ来週、木曜日!

リサイタル当日を前に、

初めて日本舞踊を見れれる、長唄音楽に触れるという方、

もっと内容を詳しく知りたい!という方のために!

3演目の歌詞を公開したいと思います!

※ 一部、漢字平仮名表記など独自に記載している部分はご了承ください

 

まずは「楠公」!!

 

↓↓

 

[前半]

一張の弓の勢は  月 胸にあたり 三尺の剣の光りは 霜腰に在り

頃は皐月の末つ方 楠木判官正成は 君の仰せを蒙りて 一族郎党五百余騎

今日を最後と九重の 都を後に手束弓 駒をば暫し桜井の宿に止めて 青葉蔭

 

嫡子帯刀正行を 近く召して申けるは

「如何に正行聞き候へ 獅子は我が子を千仭(ちひろ)の谷へ 落として気合を見るとかや

    まして汝は十一歳 父が教えを忘れなよ そもこの度の合戦は 天下分目の晴れ軍 

    父は兵庫に討死と心を決して候うぞ 汝はこれより故郷へ とくとく帰れ」

とうながせば

 

正行 涙せきあえず

「いかで是より帰るべき まげても伴い候えや」

 

正成 心を励まして 

「聞き分けの無き我が子かな 我亡きのちは将軍の天下となりて日月は光を失ひ申すべし 

汝一旦の身命を助からんとて 敵にくだり候いぞ 生残りたる郎党を扶持して再び旗を挙げ

    叡慮を安んじ奉れ」

これ第一の孝行と 形見に与う恩賜の刀

 

正行これを押し戴き 泣く泣く帰る後影

 

見送る父は鎧の袖に 伝ふ涙や郭公(ほととぎす) 

 

声を残して西東 別れてこそは下りけれ

 

 

 

[後半]

去る程に  淡路の瀬戸や鳴門の沖  

霞の晴間を見渡せば 数万の兵船漕ぎつらね

敵を前に正成は 湊川にぞ陣を取る

 

敵と味方の閧(とき)の声 箙(えびら)の音におどろきて

沖のカモメのちりちりぱっと

海陸一度に震動し 射出す征矢(そや)は秋の木の葉

打合う太刀は電光石火

 

群れ松原のこがくれに 菊水の旗ひるがえし 楠木判官正成と

名乗って戦う決死の勇将 五十万騎の真中へ 駈け入り駈け入り三時にわたる合戦に

人馬の息を休めけり

 

かかる所へ左馬頭 新手を代へて立ち向う

正成兄弟ものともせず  あるいは引組み あるいは蹴散らし 一歩も退かず戦ひしは

実に忠臣の鑑ぞと 美名を末世に残しけり

 

 

 

 

 

♦️4月28日♦️ 『徳穂・徳陽の會』 初のリサイタル❗️

今日は大切なお知らせがあります!

少し文面が固くなるかもですがm(_ _)m

 

この度、

自身で初めて主催を試みる「徳穂・徳陽の會」を

開催させていただく運びとなりました。

新型コロナウイルスにより世界中が混乱に至った2020年は、

吾妻流にとって、先代宗家・初代吾妻徳穂の二十三回忌という大切な年でした。

しかし、厳しい状況下の中、追善の会を行うことを断念いたしました。

 

その後、

どこかで何とかして吾妻流を世に打ち出す機会をと日々熟考しておりました。

 

そんな中、

昨年秋頃に母である宗家の徳穂と「何かしなくては」と話しておりまして、

今回二人でリサイタルを行う決意をいたしました。

 

今回、初のリサイタルに当たって、

吾妻流らしい、流儀の色の濃い作品を3つ選びました!

 

1つ目の「楠公」は、

南北朝時代の伝説的な武将・楠木正成の

『戦のために子供と生き別れをする悲しき姿』と『合戦での勇ましい姿』を

素踊りの形でご覧に入れます。

 

2つ目の「賎機帯」は、

母である宗家の徳穂が、子を失った母の悲しみを、舞と”かっこ”で表現いたします。

 

3つ目の「娘道成寺」は、

素の道成寺として先代が築きあげた作品の一つです。

今回、私も吾妻流の女流の素踊り・「半素」の形を意識して、

歌舞伎俳優として見せる「女方」とはまた違う魅力をお届けできたらと思っております。

 

今回の決意を通して、

「日本舞踊」、「踊ること」をより深めて、

未来に繋げていけたらと思っております。

 

連休前、平日・木曜日の17時からの公演、

観にいくことが難しい日時かと思いますが、

初の主催・リサイタル公演!!

是非ともご覧いただきたくお願いいたします!

 

●チケットのお問い合わせ・ご注文はこちらまで!●

【REFERENCE】より

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株式会社アロープロモーション (成駒家オフィス)

〒104-0045
東京都中央区築地4-4-14 ラフィネ東銀座803

TEL:03-5565-1661
FAX:03-5565-8366
Mail:info@kazutaronakamura.jp

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よろしくお願いいたします!

 

中村 壱太郎  /  吾妻 徳陽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりすぎて、ごめんなさい。

とてつもなく前のことから

振り返ることになってしまいますが・・・・・

 

Twitter、Instagramを常日頃から稼働させている中で、
どうしてもSNSが使い勝手や情報伝達速度が速いことからも、
HPの運用が疎かになりがちなのです。

ごめんなさい。

HPの「blog」、「photo」などのコンテンツは、
その都度、その都度、自身を振り返るような場として、
またしっかりとした記録として、
その時に思ったこと、感じたことを振り返るためにも、
『biography』的に綴っていけたらと思っています!

 

このHPは、
大学時代に同じサークルの後輩が永久管理契約で創ってくれて(笑)

※その代わり、僕は彼と同じ場にいる食事会の時には永久的に彼に奢り続けるという契約

協働でどんどん更新しているもので^^
ゆるりゆるりとではありますが!
お互い仕事をしながら、これからも高めていきたいと思います!
今年中にはHPの雰囲気もリニューアルしたいな〜^^

 

さて、久しぶりに綴ります(^。^)/

 

 

 2021年4月から6月にかけて 〜

下記のコラムにかなり同感すること、また考えさせられることがありました。
今更かい!!と、
もう過ぎ去りし過去かもしれませんが、
改めて今という時に、よろしければ^^
↓↓
緊急事態宣言、演劇界は東京都の「怠慢」に振り回された

劇団四季代表取締役「配信は演劇の充分な代替品になり得ない」の意味

 

この頃は、これに尽きる!!

夜は短し歩けよ乙女の稽古初日から大阪公演千穐楽まで
このご縁と経験はとてつもなかった!!
未だに、ふとした時に・・・・・夜は短しロスに陥る。
ロス解消のためにも!
ヨーロッパ企画さんの魔窟劇九十九龍城観に行くぞ^^

 

7月に代役として祖父・藤十郎に、秀太郎のおじさまに、

多くの教えを受けた「新口村」の梅川を勤めたことは、

色々なことを思い返す、そして決意につながる時間だった。

 

 

 

2021年8月から12月にかけて

「ART歌舞伎 MUSIC LIVE 2021」
蓮の葉 など生きる植物に感謝しながら、
振り返ると ” ART & NATURE ” をテーマに創り上げていた!
今年の夏はより進化した有観客イベントとして「夏休みLIVE!!」計画中です^^

夏は久しぶりに甲子園もテレビ中継で観戦。
高校球児の目、感情の爆発に心揺さぶられました。

 

そして、この頃から年末までに、

たくさんの ” 芸 術 “ に触れた。

順序や時系列関係なく、

その時のメモやいま思い返してつれづれと・・・・・

 

●「リボルバー」
芸術家は狂っている
されどその狂いに愛があり、受け入れようとするものも狂わせる
スライド舞台と死人は舞台奥の丘を越えて消えていく
ひまわりと光の芸術
誇張し合うアーティストが互いに優位に立とうとする
形の残らないアーティストはどうして存在を未来へ残すのか
時代が追いつかない芸術とは!?

●「物語なき、この世界」
日常会話と街の情景
誕生日前夜に見た物語は物語がなくて、その物語が響いた
ダメな人間になるということと幸福感

●「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」
どの時代に、どんな笑いがあるんだろう!音楽のちからに吸い込まれて
なんだか格好いい、そして痛快に時間が過ぎていく

●「ツユ 3rdワンマンLIVE『貴方を不幸に誘いますね』」
ツユ が今、自分の中ではやばいです。
「傘」と「lighting」が素敵
「アサガオの散る頃に」、「忠犬ハチ」、「あの世行きのバスに乗ってさらば」、「やっぱり雨は降るんだね」、「ロックな君とはお別れだ」が特に推し!
泣きました。なんだかホロリときた。

●「全裸監督」
曲のセンスが!!ジャズ、主題歌、ぶっ飛び笑いのセンス!!
平成という時代、僕が生まれた時代、ひたすら勝負する時代。
好きだぁ!

●「竜とそばかすの姫」
この現実世界じゃない世界、この中での繋がりが現実を越す日もくるのだろうなぁ!
人が隠したいことと魅せたいことって、表裏一体だ
ラストの河原の空が好き

●「第15回 shiseido art egg 石原海 展」
感じた違和感とは?
この世で目に見えないものを信じることができるのか?

●「とりわけ眺めの悪い部屋」
構成するものと構成されるもの
見えない存在を扱うことによる空間づくりの面白さ

●「更地」
すごい日常を考える
どこで何してて、今何のために何してて、
立ち戻ると見えることって必ずあると思う

●「イモンドの勝負」
ケラさんの「わが闇」に出会って、僕は演劇好きになったと思う。もうなんだか格別すぎて、僕なんかが記すの不可能!!!!

「未練の幽霊」、「刀剣乱舞」、「フェイクスピア」、「衛生」・・・・・
まだまだ思い出したら沢山ある!!
すぐにシーンが浮かぶものから、
その時すぐに自身の何かになるものから、
多分、忘れた頃に「あ!あの時のこれだ!!」ってなるものから、
僕の脳内に記憶された観劇体験は様々な瞬間で噴き出すのだなと思う^^
思いのままに!五月雨式に失礼いたしましたm(_ _)m

 

そして、最後に!!
HP としての大きな変革!!
「REFERENCE」の項目より
「成星会」(後援会)申し込みがWEBから出来るようになりました!
2019年までは、毎年1回!を目標に行ってきた「壱太郎を囲む会」のイベントも、20年、21年と行えず・・・・・

なかなか会員の方との交流を持てずにおりますが(><)
今年こそは何かしらのアクションを起こしていきたいと思いますし!
会員の皆様向けに “ Free paper “ か何か作っていきたいな!と考えております^^
乞うご期待ください!

新たな皆様のご入会もお待ちしております^^

 

さぁ!2022年!
まずは!!
今月は歌舞伎座の「初春大歌舞伎」!!
初笑いに是非歌舞伎座へいらしてください^^

 

さらに!!
1月25日、21:30-
「 META歌舞伎 〜Genji Memories 〜 」
未知なる世界への新たなる挑戦!!

最新の情報は随時、
META歌舞伎 公式Instagram
壱太郎のTwitter などで発信していきますので!
毎日、見てください(^。^)/

この機会にたくさんの方に「歌舞伎」に触れてもらえたら!

 

また綴りますね!

それでは皆様お元気で!

今年も壱太郎、駆け抜けます!!